研究について

研究成果

港湾荷役における係岸船舶の許容動揺量

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 027-04-01 1988年12月
執筆者 上田茂、白石悟
所属 構造部 海洋構造研究室
要旨

本論文は、港内の静穏度の指標としての係岸船舶の動揺に着目して論ずる。本論文においては、係岸船舶の動揺が原因となって荷役に支障をきたした事例を例示する。また、個々の事例について数値シミュレーションを行って係岸船舶の許容動揺量(暫定値)を求め、この許容動揺量の暫定値について港湾荷役関係業者に意見照会をした。それらの結果に基づいて修正して得た許容動揺量を提示する。
 本論文の成果を活用することにより、係岸船舶の許容動揺量に基づいて港湾荷役の稼働率を計算する手法を確立し、港湾の施設整備計画における港湾荷役の稼働率を合理的かつ厳密に把握することができる。また、港湾の施設の利用に関しても、適切な措置を講じることができる。

全文 /PDF/vol027-no04-01.pdf