研究について

研究成果

正規圧密地盤上の浅い基礎の支持力

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 027-03-04 1988年09月
執筆者 北詰昌樹、遠藤敏雄、寺師昌明
所属 土質部 主任研究官
要旨

深さ方向に強度の増加する正規圧密地盤上の基礎に偏心傾斜荷重が作用する時の支持力について、遠心模型実験装置を用いた模型実験で検討を加えた。実験では、カオリン粘土を50gの遠心加速度の下で自重圧密して正規圧密地盤を作製した。さらに、大加速度場で作動するベーン試験機、コーン試験機を新たに開発して直接地盤強度の測定を行った。次に支持力実験では、鉛直支持力実験及び偏心傾斜支持力実験を行った。一連の実験結果と現在提案されている各種の支持力公式を基に鉛直荷重-水平荷重-偏心量の三次元空間での破壊包絡面を求めた。さらにDavis and Booker、Vaughan et al。の解及び円形すべり法による計算値とも比較検討した。偏心傾斜荷重下での支持力は、Vaughan et al。の解で良く説明できるが、円形すべり計算による計算値は過大評価となることがわかった。

全文 /PDF/vol027-no03-04.pdf