研究について

研究成果

昭和62年12月17日千葉県東方沖地震の港湾地域における強震記録

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0619 1988年06月
執筆者 倉田栄一、野田節男、樋口豊志
所属 構造部 耐震構造研究室
要旨

 昭和62年12月17日千葉県東方沖に震源をもつマグニチュード6.7の地震が発生した。首都圏では千葉、銚子、勝浦において気象庁震度階Vを記録するなど各地で強い地震動が観測され、木造家屋等に被害が発生した。港湾施設に被害は生じないものの、千葉港、東京湾の埋立地等において液状化現象が認められた。
 港湾地域共振観測網では9港15地点において地震動を記録した。千葉港における最大地盤加速度は東西成分171ガル、南北成分161ガル、上下成分57ガルであった。港湾地域の地震防災対策を推進するにあたって今回の地震による強震記録は液状化の予測法の検証をはじめ各方面にわたり工学的に有用な情報を提供するものと考えられる。
 本資料は当該地震による強震記録の観測表、最大化速度、および20ガル以上の地盤の記録については以下の内容を含む。
1.加速度波形
2.積分により求めた速度および変位波形
3.応答スペクトル
4.フーリェスペクトル
5.加速度、速度、変位の軌跡
 また、最大化速度が50ガル以上の9記録については加速度数値表を示した。これは計器特性の補正を行なっていない数値である。以上の図表は「港湾地域強震観測年報(1986)」、「昭和59年8月7日日向灘地震の港湾地域における強震観測」に準じたものである。

全文 /PDF/no0619.pdf