研究について

研究成果

海象観測用船型ブイの運動特性に関する模型実験と現地観測

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 027-02-04 1988年06月
執筆者 高山知司、平石哲也、高山優、甲斐源太郎、中埜岩男、古賀道明
所属 海洋水理部 波浪研究室
要旨

水深数百mの外洋における海象観測装置として、大型のディスカスブイが実用化されているが、製作および設置費用が高価である上に、運搬にも手間がかかる。そこで、廉価で、陸上および海上での運搬が簡単な小型海象観測施設として、船型ブイが開発された。船型ブイは、小型ヨット程度の大きさで、陸上では小型トラックによって輸送可能であり、海上では小型船舶で曳航することができる。
 本研究は、我国で初めて試作された船型ブイの波浪応答特性および波と風の作用下における運動特性を模型実験と実機を用いた現地観測によって検討し、船型ブイの海象観測施設としての適用性を調べたものである。
 模型実験および現地観測の結果、船型ブイの上下動から、有義波高および有義波周期等を精度よく求めることが可能であることから明らかとなり、船型ブイの海象観測施設としての適用性が高いことがわかった。

全文 /PDF/vol027-no02-04.pdf