研究について

研究成果

宇久須港海岸人工海浜造成に関する水理模型実験

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0602 1987年12月
執筆者 入江功、菅原一晃、滑川伸孝
所属 海洋水理部 海洋水理部長
要旨

 駿河湾は急深な海底地形を有し、湾の東部に位置する西伊豆地方は、リアス式海岸性状の顕著な海岸であり、自然砂浜海岸がきわめて少ない。
 本実験波、汀線付近が礫で形成されている海岸に砂を投入して養浜しようとするわが国では数少ない施設計画に関するものである。
 本施設計画では通常行われている離岸堤方式としたうえで、景観および開放性の維持を図るために離岸堤の開口部を拡幅し、人工海浜の安定性を高めるために開口部に潜堤を設置するものとした。
 模型実験は大別して3種類行った。二次元固定床実験により潜堤の効果を確認して必要諸元を決定し、二次元移動床実験では模型ひずみの検討を行い、こののち養浜工断面に体する潜堤の有用性を確認した。最後に三次元移動床実験によって宇久須海岸における人工海浜の適切な養浜工地形および構造物配置を提案した。

全文 /PDF/no0602.pdf