研究について

研究成果

港湾の係留施設における防衝工の設計について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0596 1987年09月
執筆者 上田茂、大井栄二郎
所属 構造部 海洋構造研究室
要旨

 本報告は、船舶の接岸時および係留時に船舶が係船岸に衝突することによって生じる衝撃力と、衝撃力を和らげる目的で設置する防衛工の設計法について整理し、これらに関する事項について考察を行うとともに、防衛工の設計に必要な資料をとりまとめたものである。
 接岸による衝撃力に関しては、接岸速度、仮想質量、偏心係数などについて既往の研究成果をとりまとめるとともに、係船岸における防衛工の設置に関する調査を行い、船種・船型と防衛工の規模・取り付け位置、設置間隔などとの相関を求め、設計の標準化のための資料を作成した。また、現行の防衛工設計法において、船舶の接岸力を異常時荷重として取り扱い、鋼材などの許容応力度を割り増していることについての問題点を指摘しこの点について考察した。

全文 /PDF/no0596.pdf