研究について

研究成果

沖縄産骨材を用いたコンクリートの耐海水性(材令10年結果報告)

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0594 1987年09月
執筆者 大即信明、原茂雅光、浜田秀則
所属 構造部 材料施工研究室
要旨

 沖縄県は、コンクリート用骨材として、品質の良くない沖縄産骨材を使用せざるを得ない状況にある。
 本文は、沖縄産骨材を用いたコンクリートの耐海水性を検討するものである。主な試験項目は、コンクリートの圧縮強度の経年変化および鉄筋の腐食状況である。
 主要な結論は以下の通りである。
(1)普通ポルトランドセメントを用いた場合、沖縄産骨材を用いたコンクリートの圧縮強度の経年変化および鉄筋の腐食は、一般の骨材を用いたものに比較して劣る傾向を示す。なお、全体としてみると、鉄筋の腐食は軽微で、コンクリートにひびわれを生じさせたものはない。
(2)普通ポルトランドセメントにかえて高炉セメントB種を使用すると、沖縄産骨材を用いたコンクリートにおいても材令10年強度が材令28日強度を下回ることはない。

全文 /PDF/no0594.pdf