研究について

研究成果

大型模型による波力発電実験-波エネルギーに関する研究,第6報-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 026-03-01 1987年09月
執筆者 高橋重雄、安達崇、田中智
所属 水工部 波エネルギー研究室
要旨

 固定式水柱振動方式の波力発電装置の大型模型を設計製作し、大型水路で実際に発電する実験を行った。模型は、6m2の空気室、直径67cmのウェルズタービン、1kWの発電機からなっており、現地のほぼ1/3の模型である。実験波不規則波である。実験の目的は、できるだけ現地に近い大型の模型で、実際の発電システムを設計製作し、運転することによって、現地におけるこうしたシステムの最適な設計および正確な運転予測に資することである。
 実験で得られた発電出力は、設計値よりもやや低いものであったが、全般的には、これまでの設計法の妥当性が確められた。
 また、こうしたシステムに不可欠な空気室やタービン発電機の保護対策装置として空気流調整弁、圧抜弁、緊急開閉弁の三つ試作され、その機能が検討された。

全文 /PDF/vol026-no03-01.pdf