研究について

研究成果

植物体(ヨシ)による浄化能力の検討

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0591 1987年06月
執筆者 堀江毅、細川恭史、三好英一、関根好幸
所属 海洋水理部 海水浄化研究室
要旨

 本研究は、水生植物(主としてヨシ)による栄養塩類の吸収、固着、あるいは濁りのろ過作用を利用して海水の浄化をはかろうとするものである。こうした作用を利用しての除濁や水質改善に用いられる生物をリビングフィルターと称する。浚渫や埋立てなどの港湾工事における汚濁防止や、土砂処分場の余水処理、人工干潟造成地における水質・底質の浄化などの分野への適用に関心が持たれている。
 植物を利用したリビングフィルターの例は、ホテイアオイなどの淡水系植物について開発されてきているが、塩水~汽水系植物についての研究例は少ない。そこで、既往調査を整理し、植物種の選定と成育地の踏査を行うとともに、ヨシを採取し生育の特性と浄化能力とについて検討を行った。

全文 /PDF/no0591.pdf