研究について

研究成果

液状化対策としての地盤の締め固め範囲に関する基礎的検討

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0590 1987年06月
執筆者 井合進、小泉勝彦、倉田栄一
所属 構造部 主任研究官
要旨

 液状化対策として締め固めによる地盤改良を実施する場合は多い。この場合の設計においては、締め固めの程度及び地盤改良範囲を決めることが必要である。これらを決める上で検討を要すると考えられる諸点は、次の諸点である。①非改良部分が液状化することにより隣接する改良部分が軟弱化し、液状化の発生する範囲が改良部分に除々に拡大していく恐れがないか。②改良部分への浸透流によりどのような過剰間隙水圧が発生するか。③浸透流による過剰間隙水圧の影響により改良部分の安定性はどのように変化するか。
 これらの点について検討を行うため、長さ5m、高さ1.5m、奥行1.5mの振動箱の中に締め固めた部分とゆるづめの部分をもつ飽和砂層を作り、その振動試験を実施した。
 さらに、この実験結果について検討を行い、これに基づいて、締め固めによる地盤改良の設計において考慮すべき諸点を明らかにした。

全文 /PDF/no0590.pdf