研究について

研究成果

防波堤ケーソンに用いる新形式フーチング構造の力学特性と構造解析

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 026-02-15 1987年06月
執筆者 横田弘、清宮理
所属 構造部 主任研究官
要旨

 バットレスフーチングケーソンおよび箱型フーチングケーソンの力学特性を解明し、構造設計法を検討する目的で載荷実験を行った。載荷実験には、配筋の制約などを考慮して実構造物の1/4程度の大型供試体を使用し、フーチングに線分布荷重を載荷した。有限要素法による線形構造解析を実施し、変位、断面力などの計算結果と実験結果とを比較・検討した。また、計算された断面力と限界状態設計法での算定式より得られた断面耐力を比較し、同設計法のケーソン構造物への適用性について考察した。
 ケーソン構造物の設計の際には、従来の面外力のみの検討だけでなく、面内力も適切に評価する必要があること、構造解析では、構造全体系を取り扱う必要があり、部材単位では、断面力を過大あるいは過少に算定するおそれがあることなどが明らかとなった。

全文 /PDF/vol026-no02-15.pdf