研究について

研究成果

港湾の空間計画に関する基礎的考察

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 025-04-02 1986年12月
執筆者 井上聰史、石渡友夫
所属 機材部 機械課
要旨

 成熟社会という新しい時代の到来に向けて、我が国の港湾は、これまでの量的拡充から質的整備へとかってない大きな転機を迫られている。
 本研究では、まず港湾を空間として把え、計画的に整備することの今日的意義を、我が国独特の港湾開発理念と港湾開発の歴史的経緯のなかで明らかにする一方、既往の港湾計画論の系譜を考察しつつ、この新しい接近を「港湾空間計画論」として位置づけた。
 ついで、港湾空間の現状と問題点を分析し、港湾空間計画の理念と取組むべき主要な課題を検討するとともに、港湾の空間整備における「港湾基本計画」の必要性を明らかにし、その概念、性格、構成等、計画の基本的枠組を検討した。
 最後に、内港化の進む地区の港湾再開発計画を事例としながら、港湾空間計画策定への接近の視点、具体的な検討の手順、内容について提案を行った。

全文 /PDF/vol025-no04-02.pdf