都市城より大量に発生する一般廃棄物（都市ごみ）は、山間や海面に埋立処分され、広大な空間を生み出し続けている。この有効利用を計るためには、一般廃棄物の調査法の確立、特性に関わるデータの蓄積が必要である。 　本資料では、富山市不燃性廃棄物と東京都の腐食しやすい有機物を大量に含んだ一般廃棄物の2種類を調査の対象とする。 　粗大きょう（夾）雑物を含み、不攪乱試料の採取も試験のための成形も困難な廃棄物の圧密試験を実施するに当たっては、従来の試験方法をそのまま適用することはできない。直径30cm×高さ10cm～直径50cm×高さ30cmの供試体を用いて一連の実験を実施し、富山、東京港15号地の廃棄物の圧縮性を調べると共に、試験結果に与える粗大きょう雑物除去の影響、供試体寸法の影響、締め固めによる初期充てん密度の影響、荷重増加率の影響を検討し報告する。