研究について

研究成果

東京湾における長周期流れの変動特性-現地データ(1983年9月)による検討-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0550 1986年06月
執筆者 森川雅行、村上和男
所属 海洋水理部 主任研究官
要旨  本資料は、東京湾内の10地点で実施された長期の流況観測のデータを用いて、日周期以上の長周期流れの変動特性について述べたものである。  汚染物質等の輸送に大きな役割を果たす長周期流れ、または恒流の生成要因としては、水温・塩分の分布より生じる密度流、風による吹送流、潮せき残差流、黒潮などの海流などがあげられる。ここでは、水温、塩分、風向・風速、水位差等を用いた主成分分析を実施し、長周期流の変動に及ぼす他の成分の特性について検討した。特に、東京湾においては長周期流れの変動に風の及ぼす影響が強いことから、平均流と平均風の変動に関する相関を調べ、湾全体の水平循環流および鉛直循環流の特性を検討した。  これらの結果、東京湾における季節的な海洋構造と風の関連について考察し、かなり相関が強いことが判明した。
全文 /PDF/no0550.pdf