研究について

研究成果

半円形構造部材の耐力評価

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0538 1985年12月
執筆者 清宮理、横田弘
所属 構造部 沈埋構造研究室
要旨

 コンクリート製の半円形構造部材を護岸、防波堤などの構造部材として採用することが検討されている。半円形部材を用いた構造物では、部材の曲率により波圧、土圧などの外力の鉛直成分が生じるため、従来の重力式構造物に比べて堤体重量が軽くても構造系全体の安全性を確保することができる。
 鉄筋コンクリートあるいはプレストレストコンクリート製の半円形構造部材の力学性状調べ、構造設計のための基礎資料を得ることを目的として、載荷実験及び構造解析を実施した。実験及び解析の対象は、接合部構造、1/4円形構造及び半円形構造である。
 実験により半円形構造部材の終局耐力、変形性能、ひびわれ性状などの基本的力学性状の把握を行った。さらに、限界状態設計法及び有限要素法により半円形構造物の構造設計・解析を行い、実験結果との比較を通して、両手法の適用性を検討した。

全文 /PDF/no0538.pdf