研究について

研究成果

蛍光砂を用いた砕波帯内における局所的砂移動の観測(第2報)

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 024-04-01 1985年12月
執筆者 加藤一正、田中則男、近藤隆道、赤石正廣、寺崎賢次
所属 水工部 高潮津波研究室
要旨

砕破帯内の1点に蛍光砂を投入し、その周辺で数時間にわたり底質のコアサンプルを採取する調査を、3海岸において実施した。蛍光砂の移動状況、混合深さと、同時に蛍光砂の投入地点で測定した流速の水平二成分を関係付けることにより、局所的砂移動量を検討した。主要な結論は次のとおりである。1)平均流方向への砂移動速度は平均流速の1%程度である。2)波の入射方向への砂移動は、流速波形の上下、前後の非対称性の影響を受ける。3)混合深さは、その地点の流速変動の2乗平均値に比例する。4)経験的な局所的漂砂量式を示した。5)砕波帯内の砂移動形態は、流速変動の2乗平均値が増加するにつれて浮遊砂が相対的に卓越するようになる。

全文 /PDF/vol024-no04-01.pdf