研究について

研究成果

逆風による波の減衰に関する実験的研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 024-03-02 1985年09月
執筆者 鶴谷広一、柳嶋慎一、松延嘉國
所属 海洋水理部 水理研究室
要旨

 逆風による波の減衰を調べるために、大型の風洞水路(幅1.5m、高さ1.3m、全長58.5m)を用いて実験的検討を行った。実験には主として規則波(周期T=1.111sと0.833sの2種類)が用いられたが、比較のために不規則波(T=1.0s、H=4.0cm)の減衰も調べられた。風速は主として5.2、6.6、7.9/sの3種類である。
 風と波のエネルギー交換を表すcoupling coefficient μを求めるために、wave follower を用いて波面から一定の高さにおける風の静圧と水平・鉛直方向の乱れ成分を同時に求めた。このμを波の減衰係数に換算して、実測された波の減衰係数と比較し、実測値により合うようにμの補正係数を求めた。こうして求められたμから、いろいろな風速と波(周波、波形勾配)の条件における逆風中での波の減衰特性図を作成した。

全文 /PDF/vol024-no03-02.pdf