研究について

研究成果

コンクリートかさ上げの付着特性

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 024-02-07 1985年06月
執筆者 林洋介、佐藤勝久
所属 土質部 滑走路研究室
要旨

 コンクリートによる付着かさ上げ舗装における最も基本的な問題であるコンクリート版の付着特性を明らかにするとともに、信頼性の高い付着工法の提案を行った。
 付着特性として、表面処理は付着強度に大きく影響し、またショットプラストによる表面処理の効果が大きいこと、付し、まの改善に対する付着材の効果はあまり大きくはないこと、劣化によるコンクリート自体の強度低下がほぼ同程度の付着強度の抵下を招くこと等がわかった。また、一般的な付着法では、曲げ強度、引張強度に比較して、せん断強度が低い水準に留ることがわかった。こうした結果を受けて、新しい付着工法として、コンクリート版に溝を切る工法を提案した。この工法は、付着のせん断強度を大きく改善する効果があることがわかった。さらに、かさ上げコンクリート版の乾燥収縮によるひびわれ発生の恐れは、膨張コンクリートの使用により低減することがわかった。

全文 /PDF/vol024-no02-07.pdf