研究について

研究成果

排出された砂と粘土の混合土砂の分級・堆積に関する実験

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0525 1985年06月
執筆者 中園嘉治、安立重昭、竹内孝之、蔵谷満
所属 機材部 汚泥処理研究室
要旨

 本報告は細粒土と粗粒土より成る土砂をポンプ船で浚渫埋立する場合に、地盤改良の少ない埋立工法を見出す足がかりを得るための模型実験に関するものである。実験条件として、浚渫土砂の細粒土含有率、ポンプ流量等を変化させて、土砂の堆積形状、粒度分布等を明らかにした。新しい試みとして、凝集剤による土砂の分級阻止についても実験した。主要な結果は次のとおりである。
(1)細粒土と粗粒土はよく分級されるが、排砂管吐出口近傍の堆積砂の中に数%の細粒土が混入する。
(2)細粒土の堆積勾配は水深が小さい場合及びポンプ流量が小さい場合に急になる。
(3)堆積土砂の勾配は地山の細粒土含有率に無関係に一定となる。
(4)凝集剤を添加して排出すると、堆積砂の中へ細粒土がよく混入する。

全文 /PDF/no0525.pdf