研究について

研究成果

土砂輸送パイプの摩耗に関する研究(第2報)-大口径ポリウレタンライニング管の耐摩耗性に関する現地実験(苫小牧、岸和田)-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 024-02-09 1985年06月
執筆者 岡山義邦、浜田賢二、筌場和宏、中村裕二
所属 機材部 流体輸送研究室
要旨

大口径鋼管(D=0。75m)とポリウレタンライニング管(ライニング厚6mm)に対する摩耗調査を実際に稼働中のポンプ浚渫船により実施した。
 現地調査は苫小牧と岸和田の2箇所で行った。それぞれの土質は苫小牧が砂及び砂質シルトであり摩耗期間中の総通過土量は約173万mであった。岸和田の場合は礫主体の土質であり、116万mの土砂が摩耗期間中に通過している。
 この報告では鋼管及びポリウレタンライニング菅の詳細な菅断面に対する摩耗量分布を示すと同時にポリウレタンライニングの耐摩耗性を明らかにしている。さらに、ポリウレタンの耐摩耗性で流動パターンにより著しく影響されることによる摩耗パターンの違いを論じ、ポリウレタンライニング管を浚渫用配管としてあるいは一般の摩擦性の高い物質のスラリー輸送に使用する場合の有利性及び問題点を指摘している。

全文 /PDF/vol024-no02-09.pdf