研究について

研究成果

1978年宮城県沖地震の石巻港における液状化現象の有効応力解析

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 024-02-01 1985年06月
執筆者 井合進、土田肇、W.D.Liam Finn
所属 構造部 主任研究官
要旨

 有効応力モデルは、液状化予測において精度の高い詳細な予測を行うための手法として、原理的には有望である。その適用性を検討するため、著者らのうちの一人の開発した有効応力モデルと大地震時の液状化事例との対比を行った。このような比較を行うためには、液状化のこん跡、地盤条件、地盤への入力地震動に関する詳細な情報を収集整理することが必要である。1978年宮城県沖地震における石巻港は、このような情報を十分に提供するものであった。
 これらの情報に加えて、石巻港から砂試料を採取し単純せん断試験を行った。砂試料はに適用した場合の有効応力モデルについては、液状化強度と鉛直拘束圧力との関係について詳しく検討を行った。
 このようにして、有効応力モデルのパラメタを推定しシミュレーションを行った。その結果、シミュレーション結果と実際の地盤の拳動とには、矛盾がなかった。

全文 /PDF/vol024-no02-01.pdf