研究について

研究成果

サーペント型造波装置の制御方式と造波特性

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0509 1984年12月
執筆者 高山知司、永井紀彦、合田良実
所属 海洋水理部 波浪研究室
要旨

 実際の海の波が方向スペクトルを有する多方向不規則波であることはよく知られている。このような多方向不規則波を実験水槽内に再現し、実際の海の波に近い条件で実験することは非常に重要である。そこで、当研究所においても多方向不規則波を発生することができるサーペント型造波機の製作に着手し、1983年度に10台の造波機とその制御装置を完成させた。今後も造波機は増設する計画である。
 本資料においては、既に完成している造波機の特徴と造波装置の制御方式について述べるとともに、本造波装置を用いて行った造波特性実験結果について述べている。本造波装置は、造波板幅が80cmのピストン型造波機から成る可動式サーペント型造波機で、ミニコンピュータによって制御されている。造波特性実験によると、各造波機間における造波板の運動振幅および位相のずれは十分満足できるほど小さいことが明らかになった。

全文 /PDF/no0509.pdf