研究について

研究成果

大阪湾泉州沖海底地盤の工学的性質(その4)動的変形および強度特性

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0498-04 1984年09月
執筆者 大根田秀明、梅原靖文、樋口嘉章、入澤一明
所属 土質部 主任研究官
要旨

 関西国際空港建設のための総合的地盤調査の一環として、同地盤より採取した不攪乱試料に対して共振振動三軸試験と振動単純せん断試験を実施し、同地盤の動的変形強度特性について調べた。その結果、以下のことが明らかになった。
1)原位置平均有効応力のもとで24時間圧密した大阪湾試料については、共振振動三軸試験により最大せん断剛性率G0と原位置試験結果が一致する。
2)G0は圧密降伏応力を考慮すれば本分の提案式で十分予測可能である。
3)正規圧密粘土のG0は圧密圧力に比例し、その比率は塑性指数lpの小さいものほど大きい。
4)せん断剛性率のひずみ依存性はlpの小さいものほど大きい。
5)同地盤の粘性土の動的強度および動的強度比は一般の正規圧密粘性土より大きい。

全文 /PDF/no0498-04.pdf