研究について

研究成果

海上風の実測記録

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0496 1984年09月
執筆者 清宮理、西澤英雄、上田茂
所属 構造部 沈埋構造研究室
要旨

 大坂湾海上及び沿岸の2地点で1978年より超音波風速計等の観測計器を用いた風の現地観測が行われている。取得された記録の中から取得状況の良好な23個の記録について整理・解析を行い、海上での風の基本的な性質を調べた。23個の記録の平均風速は、13m/s~21m/sの範囲である。これらの記録の整理・解析から次の主要な結果を得た。
1.海面上15mの高さでの風速のガストファクターは1。2から1。4の範囲内であった。
2.風速の時系列データから得られたパワースペクトル卓越振動数は約0。03Hzであった。0。02Hzから5Hzの範囲内でDavenportや日野の提案しているパワースペクトルと値及び形状が似ていた。
3.風速の鉛直分布を示すべき法則でのべき指数の定数値は、5から6の範囲であった。

全文 /PDF/no0496.pdf