研究について

研究成果

ミクロコズムによる海域生態系物質循環試験について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0494 1984年09月
執筆者 堀江毅、細川恭史、三好英一、加藤道康
所属 海洋水理部 海水浄化研究室
要旨

 港湾海域の公共水域の水質悪化に対処するためには、海域における生態系の相互作用や生物活動を含んだ動態の中で栄養塩有機物の挙動をとらえ、沿岸海域の物質循環機構を明らかにすることが基本的に重要である。
 このため、ミクロコズム試験法に着目し、同試験法に対し、装置や測定法についての基礎的研究、ならびに試作したミクロコズム装置の現地海域への適用による同試験を試行した。容器は径1m長さ5mの円筒型(透明塩化ビニールシートを主体とする)を単位とするもので、東京湾内に5~10日間設置して内部の生態系の動態を観察した。この結果、動・植物プランクトン相互の関係、栄養塩との定性的な関係が観測されると同時に、同試験法に対する2、3の問題点、留意事項および今後の研究課題が示された。

全文 /PDF/no0494.pdf