研究について

研究成果

波の繰り返し載荷を受ける粘性土地盤の安定性に関する実験的研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 023-03-04 1984年09月
執筆者 大根田秀明、梅原靖文、樋口嘉章、入澤一明
所属 土質部 主任研究官
要旨

粘性土地盤上の重力式壁体に対する繰り返し載荷模型実験を行い、基礎地盤の変形破壊機構について調べ、振動単純せん断試験による試料の繰り返し強度特性を考慮して各種支持力公式の適用性について検討した。その結果、以下のことが明らかになった。
1)地盤破壊の指標として模型壁体の合成変位が適当であり、合成変位2~4%で地盤は破壊する。
2)地盤破壊は模型壁体の直面付近から発生し、破壊域が前後に拡大していくという進行性破壊となる。
3)現設計法の支持力安全率F=2.5に対して地盤は安全であるがF=1.5の場合は十分な検討が必要である。
4)試料の繰り返し強度特性を考慮すれば、中瀬・小林の方法とマイヤホフの式は安全側の結果を与える。

全文 /PDF/vol023-no03-04.pdf