研究について

研究成果

沿岸地域における基盤の最大加速度期待値の推定

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0486 1984年07月
執筆者 北澤壮介、上部達生、桧垣典弘
所属 構造部 地震防災研究室
要旨

 日本の沿岸地域における基盤の最大加速度期待値を推定した。特定重要港湾、重要港湾(計129港)を含む沿岸地域の190地点を対象とした。
 用いた地震資料の期間は信頼性がもっとも高いと考えられる1885年から1981年までの97年間とした。基盤の最大加速度とマグニチュード、距離の関係式は野田・上部のものを用い、対象とした期間の地震に対して各地点の基盤の最大加速度を計算した。これに基づいて極値統計理論により各地点について基盤における最大加速度期待値と再現期間の関係を推定し、結果を図化して示した。ここで示した基盤における最大加速度期待値は直接に設計震度と結びつかない点注意が必要である。付録として各種耐震設計基準における設計震度の地域区分を比較検討した結果と、重要度係数と非破壊確率との関係について検討した結果を示した。

全文 /PDF/no0486.pdf