研究について

研究成果

連続水ジェットによる岩盤掘削機構

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 023-02-06 1984年06月
執筆者 岩崎峯夫、秋園 純一
所属 機材部 作業船研究室
要旨

連続水ジェットによる岩の掘削に関しては、既に多くの研究がなされている。しかし、掘削機構に関する研究は少なく、各種の掘削機構モデルが提案されているものの、まだ、一般に認められたものはない、そこで、本研究は、水ジェットの作用圧力の波形解析により、掘削機構を解明しようと実施された。周波数10kHzの応答性をもつ圧力計測システムによりジェットの作用圧力の波形を分析した結果、掘削速度が作用圧力の変動成分と最も関係があると推測された。そこで、掘削速度が変動成分のパワーに比例するとして、掘削過程をシミュレーションした。その結果、実験結果とほぼ一致した。この結果、ジェットによる掘削は、作用圧力の変動成分により主に行われることが明らかになり、水ジェットの能力を表すパラメータとして、圧力変動を示すもの例えば変動成分のパワー等がより適切であると考えられた。

全文 /PDF/vol023-no02-06.pdf