研究について

研究成果

砂地盤における地中杭の横抵抗に関する実験的研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 023-02-04 1984年06月
執筆者 荘司喜博
所属 土質部 基礎工研究室
要旨

幅7cm、長さ60~80cmの、ひずみゲージを取付けたたわみ性の大きい杭および小型土圧計を取付けた剛性の大きい杭の2種類の杭を用いて、室内実験槽の砂地盤中に土被り厚を変えて建て込み水平載荷実験を行った。実験の結果、杭頭が地表面以上に位置する杭である地上杭と杭頭が地中部に位置する杭である地中杭は、ともに地盤反力特性が、p=Kyの関係で表せることがわかった。ここに、pは横方向地盤反力(kgf・cm-2)、yは杭の水平変位(cm)、Kは地盤の横抵抗係数である。そして、地中杭のKよりはいくぶん大きいが、同程度であった。以上の結果をふまえて地中杭の横抵抗の計算にはp=Kyという関係があるものとして取扱うことを提示し、実杭の場合の条件を想定し、これと異なる横抵抗の計算法として比較を行い、その優位性を示した。

全文 /PDF/vol023-no02-04.pdf