研究について

研究成果

直立消波ケーソンの上床版に働く揚圧力(第2報)-現地観測波圧データの解析-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 023-02-01 1984年06月
執筆者 高橋重雄、谷本勝利
所属 水工部 主任研究官
要旨

遊水室に上床版のある直立消波ケーソンの場合には、この上床版に空気圧縮による揚圧力が働くことがある。この揚圧力については、すでに実験的に検討しており、その実験結果に基づいて実際に護岸が設計され施工されている。
 本報告は、その実際に建設された直立消波ケーソンに作用する現地波圧データの解析結果を報告するものである。すなわち、6台の波圧計によって測定された現地の波圧データに基づき、実験で得た結論を実証することを目的としており、その目的はほぼ達成された。また、新たに、波の条件とケーソン諸元を入力条件とした空気の圧縮圧力の算定法を提案した。この方法で算定された揚圧力の計算値は、現地波圧観測値と比較的よく一致する。

全文 /PDF/vol023-no02-01.pdf