研究について

研究成果

地震被災事例に基づく重力式および矢板式係船岸の被災変形量と被災額の推定

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0474 1983年12月
執筆者 谷本勝利、高橋重雄、吉本靖俊
所属 水工部 防波堤研究室
要旨  衝撃的な波力を測定する場合、測定系の動的特性による衝撃応答が問題となる。本資料では1および2自由度震動系に対する種々の条件下での衝撃応答波形を計算によって示し、応答波形から元の作用衝撃力を推定する方法を検討した。この方法を応答一入力変換とよんでいる。  応答一入力変換は、衝撃応答波形が消滅してしまうので充分長い時間を基本周期として、これをフーリエ級数表示した各成分波の振幅、位相に対し、正弦外力に対する定常解の関係より与えられる増幅率、位相差で補正して、再合成することにより可能である。これを各種の衝撃パルスによる応答波形に適用した結果、元の衝撃パルスとほとんど一致した波形が得られることを確認した。  また、1自由度系に対する応答-入力変換をアナログ的に行う方法として、ローパスフィルターおよび応答入力変換器についてその適用性を検討した。その結果、十分実用に供することが明らかになった。
全文 /PDF/no0474.pdf