研究について

研究成果

地震被災事例に基づく重力式および矢板式係船岸の被災変形量と被災額の推定

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0473 1983年12月
執筆者 上部達生
所属 構造部 地震防災研究室
要旨

 地震防災対策を効果的に実施するために、港湾施設が被災するか否かの検討に続いて被災量を推定することが必要とされている。ここでは過去の地震被災事例(679事例)を収集し、これに基づいて重力式、矢板式係船岸の被災変形量、被災額の推定について検討した。とりまとめの結果は以下のとおりである。
1)これまでの地震被害報告書で使用されてきた5段階で示される被災程度を被災変形量で定量的に表現した。
2)作用震度と破壊震度の比を危険度と定義し、この危険度と被災変形量、被災額の関係式を求め、これより被災変形量、被災額を推定することとした。
3)以上の検討で推定される被災額と設計震度による建設工費増加額の関係について検討し穐前面水深-4mの重力式、矢板式係船岸にういて両者の和が最小となるような設計震度を求める1例を示した。

全文 /PDF/no0473.pdf