研究について

研究成果

調査観測船“おおとり”動揺試験報告

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0466 1983年09月
執筆者 秋園純一、中島忠男、安立重昭、岩崎峯夫
所属 機材部 作業船研究室
要旨

 昭和57年1月、神戸港において調査観測船”おおとり”の動揺試験を行った。同船は半没水型双胴船である。
 ステップ応答の規定により船体の運動方程式を求め、粘性係数が小さいことを確認した。また、固有周期は一般の船形に比べて長く、ピッチングで8。73秒、ローリングで13。5秒であった。
 船速と動揺の関係の測定により、船速が12~14ノットの間で、船首トリム角、動揺角の変動、および向波状態と追波状態による差が最大となることがわかった。
 航行中の推進力の変化による動揺の測定により、推進力の変化はまずピッチング角を変化させ、その後、船速を変化させることがわわかった。
 動揺試験の結果から周期波と単一波に対する応答を計算し、その特性を一般の船形と比較した。また、計算の結果、前部フィンを±8度変化させれば船速が変化してもトリム角を一定に保つことができることを示した。

全文 /PDF/no0466.pdf