研究について

研究成果

埋立時の土砂の沈降挙動に関する実験(その4)

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0465 1983年09月
執筆者 白鳥保夫、加藤英夫、竹内孝之
所属 機材部 汚泥処理研究室
要旨

 へどろや粘土などの難沈降性の土砂をポンプ浚渫し、これを埋立処分する場合には、余水吐より流出する余水のSS濃度を予測しておくことが重要である。
 筆者らは余水のSS濃度を予測する手法を開発する一環として、埋立の進行に伴い遊水面積と水深の減少が余水のSS濃度に及ぼす影響と埋立地の型式と原水濃度が余水のSS濃度に及ぼす影響を模型実験により調べた。
 埋立の初期・中期では遊水面積や水深の減少の余水濃度に対する影響は少なく、埋立末期になり余水のSS濃度は急増する。前報で求めた埋立地の形式と土質による係数と土質のみによる定数を持った余水濃度に関する実験式が適用できた。埋立地内の堆積土厚については、フライアッシュの場合は排砂管吐出口近くでの堆積が多く、その勾配は5~7%程度である。木節粘土の場合は全面にゆるやかに堆積し、その勾配は1%程度である。

全文 /PDF/no0465.pdf