研究について

研究成果

埋立時の土砂の沈降挙動に関する現地調査(その2)

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0462 1983年09月
執筆者 白鳥保夫,加藤英夫,竹内孝之
所属 機材部 汚泥処理研究室
要旨

 筆者らは埋立地から流出する余水のSS濃度を予測する研究を進めてきた。
 この一貫として,ポンプ浚渫・埋立方式の埋立地の現地調査を行い,埋立地内のSS濃度分布,浚渫土質,土砂吐出状などを調べ,土粒子沈降状況を検討した。
 調査結果から次のことが明らかになった。排砂管吐出口近辺のSS濃度は,ポンプ船の運転の断続や水道の生成により変動がみられた。浚渫土質が粘土から砂までと広い粒径分布を有するとき,埋立が進行すると吐出口近くがなだらかな扇状地状になった。排砂管吐出口からの落下高さが大きい場合,水面の乱れが大きく上層のSS濃度が高い値となった。SS濃度の鉛直分布については,排砂管吐出口から50m以上離れた所では,水面積負荷の値が1.0×10-5m/s程度の場合には,下層ほど濃度が高くなる傾向が認められたが,0.2×10-5m/s程度の小さな場合にはこの傾向はみられなかった。

全文 /PDF/no0462.pdf