研究について

研究成果

水面波の非線型性パラメーターの統一的表示について

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 022-03-01 1983年09月
執筆者 合田良実
所属 水工部 水工部長
要旨

波浪の非線型現象を記述するパラメーターとして、深海波の波形勾配と長波のアーセル数を連続させる新しい経験的パラメーターが提案された。波形の相対波頂高、ひずみ度、および波高と波形のrms値との比が新しいパラメーターの関数として統一的に表示できることが、第3次近似ストークス波とだい2次近似クノイド波の理論波形、規則波の実験データ、ならびに沿岸域における現地波浪データによって確認される。波浪スペクトルが成分波間の2次干渉によって変形する現象も新パラメーターによって支配される。スペクトルから求められる平均波周期、スペクトルの尖鋭度、およびスペクトルの高周波側の勾配はすべて非線型性パラメーターの増加につれて減少する。

全文 /PDF/vol022-no03-01.pdf