研究について

研究成果

X線透過試験によるサンプリングチューブ内の土の品質評価

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0438 1982年12月
執筆者 善功企、松本一明、石井一郎
所属 土質部 主任研究官
要旨

サンプリングされた土の乱れを評価する一手段として、サンリングチューブ内の土を対象としたX線透過試験の適用性について調べた。サンプリングチューブ内の土の状態にはいくつかのパターンがあり、本報告ではこれらをX線写真から13のパターンに分類した。次に、これらのパターンと試料の乱れの関係について考慮し、サンプリングチューブ内の土の乱れをX線透過試験により判断できることを示した。また、X線透過試験の定量的応用に関する試みとして、等価換算厚さの考えを導入し、砂の相対密度及び粘土の湿潤密度とX線写真濃度の関係について調べた。さらに、洪積粘土について、X線写真及び目視により観察されるクラックがー軸圧縮強度の深さ方向の分布に与える影響を調べ、一軸圧縮強度のバラツキの一因がクラックの存在にあることを示すことにより、X線透過試験結果の定量的応用を試みている。

全文 /PDF/no0438.pdf