研究について

研究成果

平面水槽を用いた曝気用散気管の効率比較実験

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0437 1982年12月
執筆者 細川恭史、加藤道康、堀江毅
所属 海洋水理部 主任研究官
要旨

 水質改善のために人工的に空気を吹込む曝気工法が考えられる。曝気用の散気管形状につき、散気孔径、散気孔面積、散気管配置形、吹込み空気量などが誘起流れと酸素溶解におよぼす影響について比較している。
 二次元水路を用いた予備実験の後、平面水槽を用いて実験を行い以下の点が明らかになった。誘起流れは吹込み空気量に影響され、表層の水平最大流速に対しKobus式が成立する。また、小さな散気孔を密に並べると流れがはやくなること、二本の散気孔に囲まれた水域では鉛直混合が良くなることがわかった。酸素溶解は吹込み空気量がふえるとはやくなり、Klaに対しEckenfelder式が成立する。また、小さな散気孔を密に並べると酸素溶解がはやくなりこと、短時間に大量の空気を吹込むよりも少量ずつ長期に吹込んだ方が酸素の吸収効率は良くなることなどがわかった。

全文 /PDF/no0437.pdf