研究について

研究成果

超軟弱地盤上の版状改良地盤の挙動

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0431 1982年09月
執筆者 張文全、田中洋行、寺師昌明
所属 土質部 地盤改良研究室
要旨

 超軟弱地盤の表層数mを石炭・セメント系の安定材で版状に混合処理し、仮設道路としたり、あるいは覆土の補助として利用することがある。安定処理土版と超軟弱土より成るこのような改良地盤の設計は、超軟弱地盤を一様な弾性バネで置き換え安定処理土版は一種の浮き基盤と考える地盤反力係数法によることが多い。本報告では、この設計法の妥当性を確認するために一連の小規模な模型実験を実施して、処理土版の破壊ならびに破壊に至る変形挙動を調査した。その結果を以下に要約する。
 周知のように地盤反力係数は軟弱地盤固有の値でないため、軟弱地盤の強度と層厚、安定処理土版の寸法と剛性、外力の大きさなどによって影響される。したがって、現地載荷試験によって地盤反力係数を設定する場合でも、このような要因に対する考慮が必要である。しかし、妥当な数値が選定されれば、実用的には地盤反力係数法によって版状改良地盤の拳動が予測できる。

全文 /PDF/no0431.pdf