研究について

研究成果

ポンプ浚渫船のカッタによる濁りの模型実験(その2)

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0420 1982年06月
執筆者 白鳥保夫、増田勝人、加藤英夫、山内栄
所属 機材部 汚泥処理研究室
要旨

 1/10模型のポンプ浚渫を用いて模型実験を行い、濁りの発生に与える運転条件の影響について検討した。供試土砂は、フライアッシュとベントナイトから成る模型汚泥であり、運転条件の縮尺は1である。
 濁りの発生量に与える運転条件の影響は、カッタ周速度、潮流によるものが強く、スインク速度による影響は小さい。
 土厚の変化は、カッタと土面の接触長さに直接関係するため濁りの発生に大きく影響し、1/2直径以下の雨水土厚に比べその量は多くなる。
 以上をまとめ、濁りの発生に与える運転条件の影響は、運転条件を含む無次元数で表すことができた。そして、その関係式を用いて実機による濁りの発生量を試算した結果、現地データと一致した。

全文 /PDF/no0420.pdf