研究について

研究成果

7年間海洋環境下に暴露したプレストレスコンクリートはりの耐海水性について

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 021-02-06 1982年06月
執筆者 大即信明、下沢治
所属 構造部 主任研究官
要旨

 近年、PCを用いた港湾構造物の設計施工が盛んとなり、PCの耐海水性に関する情報が一層必要となった。
 本研究では、設計施工上から早急に何らかの情報が必要とされる1かぶりの問題、2新しいタイプの防食方法の問題、および、3接合部と定着部の問題、について検討した。
 試験としては、かぶり、プレストレスの導入方法などを変化されたPCはりを7年間海洋環境下に暴露した後、コンクリート内部の鋼材の腐食状況の観察、モルタル中の塩素含有量の測定、および電気化学的な測定を行った。
 この試験結果の範囲で次の結論が得られた。すなわち、1プレテンション方式のPC鋼より線のかぶりを小さくすることは防食上好ましくない。2エポキシ樹脂塗装は防食上効果が認められた。3既往の定着部保護では防食上不十分である、などが判明した。

全文 /PDF/vol021-no02-06.pdf