研究について

研究成果

非線形一次元圧密沈下の解析法とその適用

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 021-01-03 1982年03月
執筆者 小林正樹
所属 土質部 土性研究室
要旨

 圧密沈下解析に広く用いられているTerzaghiの一次元圧密理論の問題点を検討し、高精度の圧密沈下解析を可能とする数値解析法を開発した。この数値解析法を用いると、地盤の不均一性、土の応力-ひずみ関係の非線形性および時間依存性、浮力による荷重減少の影響などを考慮することができる。
 この方法を用いて、広島空港の埋立工事の際に得られた実測値を解析した。その結果によると、今回開発した数値解析法は、従来の方法では得られなかった高精度の沈下予測を可能にすることがわかった。また、数値解析法の結果を用いると、圧密による含水比の変化も予測できることが示された。ただし、一軸圧密強度の増加に関しては、数値解による値が実測値に比較して過大となる傾向が認められた。

全文 /PDF/vol021-no01-03.pdf