研究について

研究成果

立体骨組構造防波堤の透過率の推定について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0394 1981年09月
執筆者 谷本勝利、吉本靖俊、和泉田芳和
所属 水工部 防波堤研究室
要旨

 本研究は、非重力式透過性防波堤の一型式として、多数の鉛直および水平部材から成る立体骨組構造防波堤をとりあげ、その透過率の推定法を規則波実験に基づいて検討したものである。対象とした構造は多列円柱構造、立体格子構造、円盤付立体格子構造であり、そのほか水平板付多列円柱構造についても実験を行った。主要な結果は以下のとおりである。
1)立体骨組構造防波堤の反射率推定の実験式を得た。一般に、この種の構造物の反射率は小さい。
2)抗力仕事によるエネルギー消費の考え方に基づき、透過率推定の基本式を導びき、その中に含まれる係数を実験により評価した。本実験による透過率は推定式による計算値のほぼ±20%の範囲に入っている。
3)水深35mおよび50mの条件について、種々の波浪条件および構造条件に対し、透過率の計算例を示した。

全文 /PDF/no0394.pdf