研究について

研究成果

電磁波砕岩における水中照射器の性能について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0391 1981年09月
執筆者 高橋英俊、奥出律、山谷弘幸、松本茂
所属 機材部 主任研究官
要旨

 海底岩盤の破砕のため開発した、環状水ジェットと圧縮空気を利用した遮水装置を持つ水中照射器の電磁気特性、遮水特性および耐放電性に関する実験を行い、水中照射器の性能を調べ、海水中の花崗岩およびモルタルブロックの破砕実験で破砕性能を確認した。
 この結果、遮水が良好な場合は、反射率が数%以内で空中時とほぼ同じ破砕効果が得られ、放電も発生しないが、岩石上に海水が残ると反射率が急激に増加し、放電を誘発することが判明した。また、遮水するためには、環状水ジェットノズル面と岩盤とが互いに平行であることが必要であり、傾斜岩盤(実験は約3°)に対しては、遮水に要する圧縮空気量が増加することなどが明らかになった。遮水状態が良好ならば、ほぼ空中時と同じ破砕効果が得られることが判明した。

全文 /PDF/no0391.pdf