研究について

研究成果

ポンプ浚渫船のカッタによる濁りの模型実験

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0390 1981年09月
執筆者 白鳥保夫、増田勝人、加藤英夫、山内栄
所属 機材部 汚泥処理研究室
要旨

 ポンプ浚渫船による濁りの模型実験を行い、濁りの発生量と運転条件の関係について検討した。供試土砂に模擬汚泥と現地汚泥を用い、濁りはSSを用いて評価した。
 その結果、以下の諸点が明らかになった。
(1)カッタ回りの濁りの鉛直分布は、ほぼ指数関数で表され、その大きさは、スイング方向に係らず右側面が大きく、カッタ周速度(Vc)とスイング速度(Vs)によるパラメータ|Vc-Vs|によって直線で近似できた。
(2)浚渫能力と濁りの発生量を関連づける残土率はφ(=Vc/Cs)によって表示できる。
(3)濁りの発生量は、|Vc-Vs|およびφによって表され、漸増傾向にある。
(4)濁りの発生量の換算式を提案した。これによって実機での濁りの発生原単位を試算した結果は,現地データのとほぼ一致している。

全文 /PDF/no0390.pdf