研究について
研究成果
土砂輸送用パイプの摩耗に関する研究-ライニング材としてのポリウレタンエラストマの耐磨耗性-
発行年月 | 港湾空港技術研究所 報告 020-02-07 1981年06月 |
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執筆者 | 岡山義邦、村上幸敏、浜田賢二 |
所属 | 機材部 流体輸送研究室 |
要旨 | 本報告は祖大粒子でしかもナイフェッジをもつような土砂水混合物に対するポリウレタンエラストマの耐摩耗性を調べたものである。実験は水平ドラム式摩耗試験機により行われ、ドラム壁面に取付けた鋼材(STPG38)とポリウレタン4種の摩耗量を調べ、鋼材とポリウレタンの大摩耗性について比較した。使用土砂はナイフエッジをもつケイ石で、平均粒径(d50)が4mmと20mmの2種類であり、細粒径に対して延べ104日間、祖大粒径に対して延べ54日間の摩耗実験を行った。 この結果、ポリウレタンエラストマは祖大粒子の場合鋼材に対して2~12倍、細粒子に対しては14~65倍の耐摩耗性をもち、これは粒径に大きく影響されることがわかった。さらに、今回試作した水平ドラム式摩耗試験機は、水平管における櫂動流による管底部の摩耗機構にかなり近い摩耗条件を実現し得る装置であることを確認した。 |
全文 |
/PDF/vol020-no02-07.pdf
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