研究について

研究成果

地盤の圧密沈下による斜杭の曲げに関する実験的研究(第2報)-野外実大実験-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 020-02-04 1981年06月
執筆者 高橋邦夫
所属 土質部 主任研究官
要旨

 室内実験に引き続いて、圧密沈下地盤中にある斜杭の曲げに関する野外実大実験を行った。厚さ30mの粘性土地盤上に荷重盛土を施し、その地盤中に4本(うち2本はアスファルトコーティング杭)の鋼管杭(直径50cm、長さ39m、ひずみゲージ貼付)を傾斜角15°の斜杭として打設した。そして地盤の圧密沈下により杭に発生する応力等を1年間に渡って計測し、杭の挙動及びアスファルトコーティングの影響について検討した。その結果、地盤の圧密沈下による斜杭の曲げ挙動は若者等の方法により精度高く解析しうること、アスファルトコーティングは、ネガティヴスキンフリクションに対しては直杭の場合と同様効果が認められたが、曲げに対してはむしろ不利に働く傾向があること等がわかった。
 この実大実験に付随して計測終了後に、間隙水圧測定を含む地盤調査及び同じ斜杭に対する水平載荷試験も行っている。

全文 /PDF/vol020-no02-04.pdf