研究について

研究成果

排水効果を考慮した飽和砂の液状化強度

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 020-01 1981年03月
執筆者 梅原靖文、善功企、浜田浩二
所属 土質部 動土質研究室
要旨

液状化試験法として多用されている動的せん断試験は、通常、非排水条件で実施される。港湾ならびに海洋構造物基礎地盤のように、表層まで完全に水浸し、かつ、比較的浅い飽和砂層の液状化の可能性を検討する場合には、液状化強さにある程度の排水効果を期待しうるものと考えられる。そのため、地盤の透水性k、排水距離Lを考慮して排水条件を制御しうる液状化試験法を考案し、各種の排水条件のもとで液状化に及ぼす影響要素の検討を行った。さらに、それらの要素を考慮した液状化の予測方法の提案を行った。また、既往地震による液状化発生地点において液状化の解析を行い、砂地盤上層部に含まれるシルト層の排水性が、液状化の発生に重要な影響を及ぼすということを明らかにした。

全文 /PDF/vol020-no01.pdf