研究について

研究成果

音波探査現地実験報告-三河港における軟泥層探査実験-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0359 1980年12月
執筆者 木原純孝、白井一洋、松本茂、村上幸敏
所属 機材部 主任研究官
要旨

 海底探査用超音波装置開発の一環として、海底がへどろ等軟泥層から成り立っている海域において超音波の反射・伝搬特性について現地実験を行った。
 実験海域は、三河港蒲郡海域で、実験に使用した船は港湾工事用の監督測量船である。
 供試超音波実験装置は、周波数が13、28、100、200、400kHzの5周波であり、新方式の送受波器の実証実験も兼ねて行なった。
 実験の結果、高周波で軟泥表面を、低周波で軟泥下面を探査することができた。また軟泥層からの超音波の反射特性は、高周波になるほど反射損失が増大し、鏡面反射とするよりは散乱波に起因する二次音源とみなすことができる。
 新方式のダイシング送受波器はパルス立上がり特性がよいことがわかり、また海中雑音や超音波斜入射の測定によって、海底探査装置設計のための基礎データを得ることができた。

全文 /PDF/no0359.pdf