研究について

研究成果

杭打船の騒音,振動調査

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0353 1980年09月
執筆者 秋園純一、岩崎峯夫、大友健、中島忠男、轟達夫
所属 機材部 作業船研究室
要旨

 港湾工事に供される杭打船について、騒音、振動調査が行われた。杭打機はデーゼル式である。
 測定項目は、暗騒音、暗振動、距離減衰特性、時間特性、周波数特性とした。測定は、杭打船の騒音、振動が衝撃的であることに留意して行った。測定結果はつぎのようである。 杭打騒音には方向性がなく、打ちはじめの音響出力レベルはfastポジションで約140dB(A)で、70m以上離れると点音源とみなすことができる。杭打騒音は400~500Hzにピークを持つ打撃音と、より高い周波数を持つ排気音からなり、その割合と出現時間は杭の貫入深さにより異なるが全体としての杭の貫入深さが大きくなるにしたがって小さくなる。本杭打船の場合はimpulseポジションでの測定値はfastポジションよりも約2dB大きくなることがわかった。
 また、杭打振動は点音源の場合と同様に距離に二乗に反比例する距離減衰特性を持っていることがわかった。

全文 /PDF/no0353.pdf